データのビンテージ
特定時点で利用できたデータセットの状態で、その時点までに公表された観測と改定を含みます。指標の対象期間、発表日、ビンテージ日を区別します。ビンテージを使うと、判断者が実際に利用できた情報を再構成できます。後の改定を以前の判断に使うと、未来参照バイアスが入り得ます。
例。 同じ月の初回観測が200,000、後の改定が180,000で、発表前予想が190,000なら、元のサプライズは+10,000です。改定値から−10,000と再構成すると、イベント時点で知り得た内容を変えてしまいます。
仕組み
対象期間、発表タイムスタンプ、出所、単位、ビンテージ識別子を保存します。特定時点の判断には、既に公表された情報だけを選びます。季節調整済み系列でも、季節要因の更新で過去が変わる場合があります。
よくある誤り
現在の過去チャートには、当時の市場参加者が見た値が含まれていない場合があります。事後分析と明示せずに後の情報を挿入してはいけません。
さらに学ぶ
講座内:6.3 マクロ経済報告 — NFP、CPI、GDPの読み方; 15.4 バックテストとフォワードテスト — 方法、証拠、落とし穴。出典:セントルイス連邦準備銀行:ALFRED.
データの二つの時計
対象月は経済の時期を表し、発表時刻は情報の利用可能性を定めます。両方と各改定を保存します。タイムゾーンを欠く日中分析では、情報を誤って公表前の足へ移してしまう場合があります。
よくある質問
バックテストにはチャートの月だけで十分ですか?
いいえ。公表時刻と、当時知り得た版が必要です。
最新改定で元の市場反応を再構成できますか?
当時既知の情報としては使えません。後で分析する際も両時刻を明確に分けます。